メニュー

肥満症専門外来

当院の特徴

当院の特徴

  • 当院は日本糖尿病学会専門医・指導医日本内分泌学会専門医・指導医日本肥満症学会専門医の資格を有する専門医が在籍し、日本糖尿病学会より認定教育施設Ⅲを認定
  • 適応条件を満たされた方は、保険での肥満症治療薬(ウゴービ・ゼップバウンド)の処方が可能
  • 管理栄養士が生活習慣をサポートいたします

肥満症治療薬(ウゴービ・ゼップバウンド)は最適使用推進ガイドラインに記載されている施設・医師要件を満たす施設でのみの処方が可能です。

当院は日本糖尿病学会より認定教育施設Ⅲの認定を受けたことにより、クリニックではありながら、肥満症治療薬(ウゴービ・ゼップバウンド)の処方を開始することが可能となりました。

肥満症治療の基本は食事療法と運動療法にあり、これらは薬物治療を受ける際も並行して継続する必要があります。当院の肥満症専門外来では、これらの基本治療に加え、薬剤を用いることでさらに効率的な減量を目指します。

肥満症治療薬は有効な効果が期待されますが、副作用などのリスクも伴うため、治療開始前には医師との十分な相談が必須です。また、保険適用を受けるために特定の条件があり、該当する患者さんのみが保険適用による治療を受けられます。

(注意:ウゴービ・ゼップバウンドに関しては、現時点で20歳未満の方への臨床試験が行われておらず、安全性が確立していないため処方は行えません。当院では20歳未満の方に関しては食事・運動指導のみの対応となります)

私たちは、患者さん一人ひとりの状況に合わせた、安全かつ効果的な治療プランを提案し、健康的な体重減少へと導きます

~GLP-1・GIPに関して~

~GLP-1製剤・GLP-1/GIP製剤に関して~

GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)やGIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)は消化管などから産生されるホルモンで、日本では糖尿病治療薬として使用されています。

GLP-1・GIPは血糖値を下げるだけでなく、腸や脳への作用から食欲を抑えて体重を低下させる効果、さらにGIPは肝臓や脂肪細胞で脂肪の分解を促進して、エネルギー消費を増加させる作用があります。血糖値が正常の状態では血糖値にはほぼ作用しない事から、改良を重ねた薬剤が世界中で肥満症治療薬として多く使われるようになっています。

その他、他臓器(心臓、腎臓、肝臓など)への有効性も報告されており、肥満症治療薬を超えて、全身の健康管理において期待度が高まっている薬剤です。

GLP-1製剤やGLP-1/GIP製剤の多くは週1回ご自身で主に腹部に注射をしていただくものになり、ウゴービ(GLP-1製剤)やゼップバウンド(GLP-1/GIP製剤)もこれに当たります。

~肥満症とは~

~肥満症とは~

身長と体重からBMIという数値を計算し[体重kg÷(身長m)2]、25kg/㎡以上が肥満となり、かつ減量を要する健康障害を有する場合が肥満症とされます。

ここでの健康障害とは、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症、糖尿病境界型、狭心症、睡眠時無呼吸症候群、脂肪肝、腎障害、膝関節症等が該当します。

~ウゴービ・ゼップバウンドの適用条件~

~ウゴービ・ゼップバウンドの適用条件~

ウゴービ・ゼップバウンドを保険でご使用になるためには、体重によっていずれかの適応条件が必要です。

  1. BMI 35 kg/㎡以上で高血圧、脂質異常症、糖尿病のいずれかで内服治療を要する
  2. BMI 27 kg/㎡以上+高血圧、脂質異常症、糖尿病のいずれかで内服治療を要する+肥満に関連する健康障害が1つある

<肥満症に関する健康障害>

(1)耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能異常など)  (2)脂質異常症

(3)高血圧 (4)高尿酸血症・痛風 (5)冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞など)

(6)脳梗塞 (7)非アルコール性脂肪性肝疾患 (8)月経異常・不妊

(9)閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群

(10)運動器疾患(変形性関節症) (11)肥満関連腎臓病

★注意事項

※適用条件を満たしていても医師の判断で当院での治療が困難な場合がありますのでご了承ください。

※自宅で身長・体重を測定し、BMIをよく確認の上ご予約ください。

<BMIの計算式:体重(kg)÷身長(m)2>

例:身長160cm 体重80kgの場合

  BMI 80(kg)÷1.6(m)÷1.6(m)=31.25

<BMI換算表>

 

BMI 27kg/m2

BMI 35kg/m2

150cm

60.8kg

78.8kg

155cm

64.9kg

84.1kg

160cm

69.1kg

89.6kg

165cm

73.5kg

95.3kg

170cm

78.1kg

101.2kg

175cm

82.7kg

107.2kg

180cm

90.8kg

113.4kg

 

~当院の治療の流れ~

~当院の治療の流れ~

①初診時

初診時には肥満症治療薬(ウゴービ・ゼップバウンド)の適応となる状態を有するどうかを評価いたします。

初診時検査項目

身長・体重測定

採血・採尿検査

血圧測定*家庭血圧を測定されている方は血圧ノートを持参ください

必要時の精密検査

睡眠時無呼吸症候群検査*必要時

超音波検査(腹部など)*必要時

ブドウ糖負荷試験*必要時

 

★注意事項

※初診時の検査で二次性肥満(ホルモン異常など)の精査も行います。

※BMI 27kg/㎡以上~BMI 35kg/㎡未満の方は、高血圧、脂質異常症、糖尿病のいずれかが内服加療中である事に加え、もう一つの肥満に関連する健康障害を有する場合が適用となるため、初診時のみの検査では適応を確定することができない場合があります

※採血は空腹でなくても(食後でも)問題ございません。空腹での検査が必要な場合はこちらから説明いたします。

※過去の健康診断のデータをお持ちの場合は、初診時にお持ちいただくと、適応の大きな助けとなりますので、ご持参ください。

当院は採血・超音波検査・睡眠時無呼吸症候群の検査もできるため、上記疾患の精密検査の殆どが行えます

②投与前準備期間(6カ月間)

肥満症治療薬(ウゴービ・ゼップバウンド)の適応であった場合でも、実際に投与を開始できるのは、当院通院半年後から(初診月から7か月後が開始月。例:5月中に初診の場合、12月から投与可能)になりますので、ご注意ください。

準備期間の定期項目

定期検査*原則1カ月毎

栄養士との面談*2カ月毎(オンラインも対応)

診断のための精密検査*必要時

準備期間の治療内容

肥満症治療薬(ウゴービ・ゼップバウンド)の適応となり、準備期間である6ヵ月の間に、先に検査や治療の開始が必要な疾患のコントロールを行っていきます(血圧、脂質、睡眠時無呼吸症候群など)。

また、食事運動療法が減量には最も重要となるため2か月ごとに管理栄養士とともに生活習慣の改善をサポートして行ってまいります。

 

★注意事項

※万が一、診察や管理栄養士との面談が月内に行えない場合は一旦中止の判断となり、改めて受診してから再度半年の準備期間を要します

※混雑状況により、受診日に管理栄養士との面談が行えない場合は、月内でのオンライン栄養指導に対応しております。

③投与開始後

ウゴービは用量が5段階・ゼップバウンドは用量が6段階あり、初めから用量の多いものを使用することはできないため、段階的な増量を行うことになります(1か月ごとの用量調整)。そのため最大用量までを使用する場合は、投与開始後約5か月以上を要します。

※増量することにより副作用(下痢、便秘、嘔気・嘔吐等)が生じる事もありますので、原則は毎月の受診と検査による確認を行います。

※また投与期間中も、2カ月毎の栄養士との面談が必須となります。受診や面談が決められた日程で行えない場合は投与が中止となりますので、ご注意ください。

投与期間の定期項目

定期検査(採血・血圧・体重測定)*原則1カ月毎

栄養士との面談*2カ月毎、オンラインも対応

※最長の投与期間はウゴービが68週(約1年4ヵ月)、ゼップバウンドが72週(約1年5カ月)となります。

④投与終了後

薬物治療終了後も、リバウンド防止のために定期的なフォローアップが必要となります。

再投与が必要と判断された場合も、基本的には再度の準備期間を経ていただくことになります。

 

私たちは、患者さん一人ひとりの状況に合わせた、安全かつ効果的な治療プランを提案し、健康的な体重減少へと導きます。

~質問集★注意事項★~

質問集★注意事項★

① 糖尿病で他のGLP-1製剤あるいはGLP-1/GIP製剤(オゼンピックやマンジャロ)を使用していますが、ウゴービ・ゼップバウンドの開始用量はどうなりますか?

2025年4月時点では、オゼンピックあるいはマンジャロを使用していても、オゼンピック・マンジャロを中止し、ウゴービ0.25mgあるいはゼップバウンド2.5mgからの開始となります。今後変更となった場合はお知らせいたします。

② 急用で受診ができなくなりました。どうすれば良いですか?

保険適用のため、いかなる理由でも受診ができなくなった場合は、準備期間のやり直し、または投与中止となります。保険制度で厳格に定められているため、定期受診は必ず予定通りでお願いいたします。不測の事態に備えるため、ウゴービ・ゼップバウンドを使用されている方は月初め~中旬までの受診をお勧めしております。

③ オンライン栄養指導日は変更できますか?
  • 栄養指導の日程には限りがあるため、原則予約変更はないようにお願いいたします。
  • 変更を希望される場合は当院にお電話をお願いいたします。
  • 開始時刻に間に合わない場合は当院にお電話をお願い致します。
  • 先に指導している方の状況により開始時間に遅れてしまう場合があります(その場合は当院よりお電話いたします)ので、ご理解をお願いいたします。
  • ご連絡がなく、開始時間から5分を過ぎた場合はキャンセルとさせていただきます。
  • 栄養指導が月内に行えない場合は投与中止になってしまいますので、ご注意ください。
④ 薬の費用はどの程度かかりますか?

ウゴービの薬代は3割負担の場合、1ヵ月の4回分は、1.0mgが約7000円、最大量の2.4mgが約13000円になります。

ゼップバウンドの薬代は3割負担の場合、1ヵ月の4回分は、10mgが約10000円、最大量の15mgが約13000円になります。

⑤ ウゴービ・ゼップバウンドの適応でない場合、自費診療は可能ですか?

当院では自費診療でのGLP-1製剤、GLP-1/GIP製剤の新規投与は行っておりません。

⑥ 副作用などはありますか?

主な副作用として、食欲減退、吐き気、下痢、便秘、嘔吐などが報告されています。そのため毎月受診いただき副作用の状況を確認しながら薬剤の用量調整を行ってまいります。

 

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

SASとは

睡眠中に呼吸が停止する無呼吸や、呼吸の回数が低下する低呼吸を引き起こす疾患です。寝ているときの酷いいびき、呼吸の停止などに加え、睡眠が何度も中断されるため、昼間の集中力低下や日中の耐えられない眠気などを起こします。放置していると糖尿病などの生活習慣病を悪化させ、動脈硬化が進行して脳卒中や心筋梗塞など重大な病気の発症リスクを上げてしまいます。

原因と治療

肥満や鼻の病気などが原因になって起こることが多く、原因になっている疾患がある場合にはその治療を行い、肥満が原因の場合には栄養相談などで減量と適正体重の維持をサポートしています。特に肥満が原因で睡眠時無呼吸症候群を起こしている場合、肥満解消は根本的な治療になります。
そうした原因の適切な治療に加え、睡眠時の呼吸を確保する持続陽圧呼吸療法(CPAP)によって無呼吸や低呼吸なく上質な睡眠がとれるようになり、日中の症状も改善されます。
当クリニックでは中等度以上の睡眠時無呼吸症候群(SAS)の方に対してCPAP治療を行っています。1ヶ月に1度ご来院いただき、CPAP治療の状況や治療効果などを確認いたします。 費用は診察代や機器レンタル料金などを含み、月に5,000円前後(3割負担の場合)となります。

このような症状のある方はご相談下さい

  • いびきをかく、いびきがうるさいと言われる
  • (睡眠中に)息が止まる
  • 息が苦しくて目が覚める
  • 何度も目を覚まし、トイレに行く
  • 日中に突然の眠気やしばしば居眠りをする
  • 記憶力や集中力が低下する
    など

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME