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甲状腺専門外来

当院の特徴

  • 診療経験豊富な専門医が診察:日本内分泌学会認定内分泌専門医・指導医
  • 検査設備が充実:採血(甲状腺ホルモンなど)や超音波検査(甲状腺エコー)の施行可能

甲状腺はくびの前部にあって蝶のような形をしており、甲状腺ホルモンを分泌しています。甲状腺ホルモンは、代謝を高め、交感神経を刺激するホルモンです。これが分泌されすぎると甲状腺機能亢進症、分泌されないと甲状腺機能低下症となります。
甲状腺の病気は治療を行わずに放置していると心不全や不整脈などの心疾患、不妊や流産など妊娠に影響を与えます。しっかりと治療を行えば、甲状腺の病気ではない方と同じ生活を送ることが可能です。

当院では、採血で甲状腺ホルモンの評価と超音波検査にて腫瘍の有無や形態の評価を行い、適切な治療をご提案していきます。

バセドウ病

甲状腺より過剰に甲状腺ホルモンが分泌されている状態(甲状腺機能亢進症)の代表的な疾患としてバセドウ病があります。
発症の原因としては、主に自己免疫疾患(抗TSH受容体抗体という自己抗体)によって甲状腺が持続的に刺激を受ける結果、甲状腺が全体的に腫れて、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるようになります。
甲状腺ホルモンが過剰分泌されていると全身の代謝が高まるため、汗をかきやすい、脈が速くなる、食欲増進も体重が減る、手が震える等の症状が出るようになります。また特徴的なものとして、眼球が前にでる(眼球突出)、首に腫れ(びまん性甲状腺腫)などもみられます。

薬物療法、アイソトープ(放射線)治療、手術療法のいずれかを選択することになります。基本的には、薬物療法として甲状腺ホルモンを抑制する効果のある抗甲状腺薬(チアマゾール、プロピルチオウラシル)から始めていきます。副作用により薬が使用できない方や、薬物治療でコントロールが難しい方は放射線治療や手術治療を検討します。副作用として特に重要なものは無顆粒球症(白血球の数が減る)と肝機能障害、薬疹(薬に伴うアレルギー)です。放置するといずれも重篤化するため、内服治療開始後は定期的に採血をすることで、副作用の確認を行います。

このような症状のある方はご相談ください。

  • 食べているのに体重が減ってきた
  • 汗をかきやすくなった
  • 眼球が突出してきた
  • 常にイライラしている
  • 体全体がだるい
  • すぐに息切れしてしまう
  • 集中力が低下した
  • よく眠れない
  • 肌がむくんでいる
  • 手足が震える

など

橋本病

橋本病とは、自己免疫の異常により甲状腺組織が破壊されることで、慢性的な炎症がみられる状態(びまん性甲状腺腫大)のことです。中年世代(40~50代)の女性に発症しやすい傾向があります。
主な症状としては、甲状腺が腫れるので、首の圧迫感や違和感が生じます。また甲状腺ホルモンが体内で不足して代謝が低下するため、発汗の低下、皮膚の乾燥、寒がる、便秘、徐脈、体重の増加、むくみ、脱毛などがみられるようになります。

治療は、甲状腺腫のみで甲状腺機能低下症の症状がない場合は、経過観察となります。甲状腺機能低下症の症状がある患者さんにつきましては、甲状腺ホルモンの投与が必要となります。甲状腺ホルモンの適正量を内服継続することで、これまでと変わらない日常生活を送ることができます。

このような症状のある方はご相談ください。

  • 疲れやすくなった
  • 気温は低くないのに寒さを感じる
  • 喉の辺りに違和感を覚える
  • 髪の毛が抜けやすい
  • 少し動いただけでも息切れする
  • 体が浮腫んできた
  • 便秘気味
  • 食欲がなくなってきた
  • 貧血が続いている
  • 月経が安定しない

など

甲状腺腫瘍

甲状腺に発生する腫瘍で、珍しいものではなく、外見からはわからないものがほとんどです。約90%は良性ですが、10%程度は悪性です。良性腫瘍の中には、腺腫様甲状腺腫、腺腫、嚢胞などがあります。悪性腫瘍の中には、乳頭がん、濾胞がん、髄様がん、未分化がん、悪性リンパ腫があります。
まず超音波検査を行い、悪性が疑われる場合には穿刺吸引細胞診(針を刺して細胞を採取する検査)が必要となりますが、すべての腫瘍が対象となるわけではありません。当院では穿刺吸引細胞診が必要と判断する場合には、検査の可能な連携施設へご紹介させていただいております。特に治療を要しないケースもありますが、早めに医療機関を受診してください。

このような症状のある方はご相談ください。

  • 首が腫れている
  • 声が枯れてきた
  • 食べ物が飲み込み辛い
  • 健康診断で異常を指摘された

など

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